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センター現代文の攻略1(対比)

センター現代文の攻略(理論編)
 

 センター現代文の攻略について、質問を受けることが多くなりました。しばらくセンター現代文をとりあげてみましょう。

 まずは、理論面からお話します。退屈かもしれませんが、おつきあいください。

 

1 基礎理論

1-1 対比

 受験問題はある種のパターンを利用して構成されています。その場限りの思いつきで作られたものではありません。細かく言い出せばきりがないのかもしれませんが、私は現代文を考える際には、以下の3つのパターンを最初に説明しています。その3つのパターンとは……

  a 対比

  b 同義反復 

  c 具体例

です。最初に対比から説明しましょう。

 対比とは何か。

 私たちは毎日、何かを説明しながら生活しています。では説明する時、どんな言い方をしているでしょう?

 最も単純な説明のあり方は「A=B」のパターンです。「これってさぁ、……だよね」というのが、このタイプ。日常生活で頻用されるパターンです。

 でも、これだけではわかってもらえない場合はどうします?例えば反論されたら……。

 「A君ってやさしいよね」

 「えっ、どこが!?」

 こんな会話、日常的になされてます。じゃ、次にどんな言葉がくるでしょうか?

 「だって、B君は……なんだよ」

 なるほど、B君は「ひどい奴」なんですね(笑)。どんな「ひどい奴」なのかはわかりませんが、とにかくど「ひどい奴」のはずです。さもなくば、こういう言い方はしません。

 で、ここで問題です。「A君の話をしているのに、どうしてB君が登場するのでしょうか?」

 

 答えは簡単です。

  ・A君のやさしさを強調するために、「ひどい奴」B君を登場させた。

  ・A君とB君とを比較することで、A君がやさしい人であることを言いたかったから

  ・B君がどれほど極悪非道かを言えば言うほど、A君がやさしい人であることになるから

 もちろん、どれも正解です。

 で、これが対比です。わかりますか?

 私たちは「A=B」のパターンが通用しないとき、意識的にか、無意識的にかは知りませんが、往々にして比較対象「C」を登場させるんです。そして、AとCとを比べる形で「A=B」が間違いないことを強調しようとするのです。

 「確かにB君に比べれば、A君はやさしいよね」

 「でしょう~(笑)」

……彼女たちは、自分たちが「対比」をいう高等テクニックを用いて会話をしていることに、全く気付いていません。

 そして、国語が苦手という人も、課題文の中で、あるいは問題文の中で、対比が盛んに用いられていることに気付いていません。「対比」の存在を覚えておいてください。

それにしても、見づらいな〜

 

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