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芥川①(昔、男ありけり)

昔、男ありけり。
 伊勢物語の典型的な始まり方ですね。
 伊勢物語は「在原業平」という人の人生を描いた物語とされており、そのため、ここにいう「男」とは業平のこととされています。でも楽しむだけなら別にそんなこと、こだわんなくてもいいかなぁっても思ってしまいます。だって、在原業平って、誰だか知りませんもん。
 そりゃ、調べればある程度はわかりますよ。でも、それがわかったところで何なんでしょう?
 物語がもっと面白くなる?確かになるかもしれないけど、それ、歴史のお勉強として面白くなるってことでしょ。読み物として面白くなるわけじゃないですよね。物語世界が歴史世界と連結するだけのこと。
 だから、男が業平かどうかってこと、どうでもいい。大切なのは物語として面白いかどうかってこと。(参考にはしますがね、男=業平で固定させてしまったら、面白くないってこと)

 案外、伊勢物語が「昔、男ありけり」で始まるのは、その辺が理由だったんじゃないですかね。物語世界は物語世界だけで成立させようとする。歴史にまとわりつかれるのはイヤ!! こんなところかなって思います。
 
 それにねぇ、「昔、在原業平というものありけり」じゃね……。これじゃ人物伝ですよ。実際の人物を持ち出してくるって、野暮ったいですやね。
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